「Unity Catalog から Microsoft Power BI Service へのデータ公開」機能が正式に利用可能となりました!この新機能により、Unity Catalog のデータから数クリックで Power BI Web レポートを作成できるようになり、シームレスなカタログ統合とデータモデル同期が実現しました。Databricks の UI を離れることなく、Power BI Service に直接データセットを公開することが可能です。
Unity Catalog は組織のデータと AI 資産の信頼できる一元管理を提供し、あらゆるデータソースへのオープンな接続、詳細なデータのライネージトラッキングによる統一ガバナンス、包括的なモニタリング、オープンな共有とコラボレーションのサポートを備えています。Power BI 環境とのこのシームレスな統合により、組織全体で実用的なデータインテリジェンスが活用できるようになり、データ主導の文化を促進し、より適切な意思決定を可能にします。
UnityカタログとPower BIサービスとのシームレスな統合
「Publish to Power BI」機能により、Power BI のデータセット作成を Databricks のワークフローやデータパイプラインに直接組み込むことが可能になりました。これにより、Databricks と Power BI Desktop 間での切り替えが不要になり、データを可視化・分析に活用するまでのプロセスが大幅に簡略化されます。
「Publish to Power BI」では単なる個別テーブルの転送ではなく、テーブルの関係も含めたスキーマ全体を同期します。これにより、Unity Catalog で設定されたデータモデル、プライマリキーや外部キー関係が Power BI にそのまま引き継がれ、データレイクと BI レイヤーの一貫性が保たれます。これにより、時間を大幅に節約でき、データモデルの整合性も確保されます。
さらに、Power BI と Microsoft Entra ID のネイティブ統合により、最高水準のガバナンスと可観測性が実現されています。Power BI のセマンティックモデルは、シングルサインオン (SSO) 対応の OAuth を利用するよう設定可能で、個々のユーザーの ID が Unity Catalog に反映され るため、各ダッシュボードクエリでのアクセス権が確実に適用され、すべての操作が監査されます。この統合により、Databricks と Power BI 環境間でシームレスな認証、認可、データアクセス制御が実現され、セキュリティとコンプライアンスがさらに強化されます。
主な利点には以下のようなものがあります:
- 直接統合: Databricks 内から直接 Power BI にデータセットを公開でき、データパイプラインの最後で簡単に行えます。
- 手動接続管理不要: 接続や認証情報は自動で処理され、手動での設定が不要です。
- 常に最新の状態: 基盤となるテーブルやその関係性の変更も自動で反映されます。
- 信頼の一元管理: Unity Catalog でエンティティの関係を一度定義すれば、Power BI にもそのまま反映され、重複する手間を省けます。
ストリームライン化された公開プロセス:その仕組み
データセットをPower BIに公開することは、今や数回クリックするだけの簡単な作業です:
- Unityカタログで希望のスキーマやテーブルに移動します
- "BIツールとして使用"または"ダッシュボードで開く"をクリックします。
- "Power BIワークスペースに公開"を選択
- Power BIにログインし、ワークスペースとデータセットのオプションを選択してください
- "Power BIに公開"をクリックしてください
数秒で、データセットがPower BI Onlineで利用可能になり、レポート作成や分析が可能になります。
今後の展望:今後のロードマップ
私たちは、Power BIへの公開体験を改善することを目指しています。今後の機能には、データセット管理とスケジューリングのためのAPIベースの公開、およびワークスペース全体のユーザー公開データセットの管理のための強化された管理機能が含まれます。
始めましょう
UnityカタログからPower BIへの公開が、すべてのDatabricksの顧客に利用可能になりました。始めるには、DatabricksとPower BIの両方で必要な権限を持っていることを確認し、Unity Catalogのデータに移動して"Power BIに公開"オプションを探します。
詳しい手順とベストプラクティスについては、当社のドキュメンテーション(AWS、Azure、GCP)をご覧ください。
この統合があなたのデータ分析ワークフローをどのように加速させるか楽しみにしており、この機能をさらに強化するためのあなたのフィードバックをお待ちしています。