まとめ
Databricks Apps は、社内のデータおよびAIアプリケーションを構築・デプロイする新しい手法として、AWSとAzureでパブリックプレビューを開始しました。主な活用例 ：データ可視化、AIアプリケーション、セルフサービス分 析、データ品質監視など。対応フレームワーク ：Dash、Shiny、Gradio、Streamlit、Flaskなど。サーバーレスコンピューティングの自動プロビジョニング により、簡単にアプリをデプロイ可能。Unity Catalogを通じた組み込みガバナンス 、OIDC/OAuth 2.0とSSOによる安全なユーザー認証 もサポート。
本日、Databricks Data Intelligence Platform上でデータおよびAIチームが社内アプリケーションを迅速に構築・デプロイできる最速の方法としてDatabricks Apps
Databricks Apps では、Dash、Shiny、Gradio、Streamlit、Flaskなどの人気フレームワークを用いて、Databricks内でアプリをネイティブに開発できます。SQLの代わりにコードでアプリを作成できるため、非技術者向けにカスタマイズしたデータアプリケーションを構築することが可能です。たとえば、マーケティングチームはDatabricks Appsを活用してキャンペーンのパフォーマンスを視覚化したダッシュボードを作成し、技術知識がなくてもデータを解釈して行動に移すことができます。また、Databricks AppsはAIコンポーネントも組み込めるため、感情分析や売上予測のためのモデルを呼び出すなど、柔軟で高度なアプリケーションの構築が可能です。
構築後のアプリはDatabricks上でデプロイ・管理されるため、インフラの構成や管理の手間を省けます。Unity Catalogで設定されたデータアクセス制御を尊重し、統合さ れたガバナンスモデルでユーザーへの配布も管理します。Databricks Apps を活用することで、組織はデータおよびAIへの投資を最大限に引き出し、Databricks環境内でシームレスに実行されるカスタムアプリケーションを構築できるようになります。
データアプリケーションを構築する際の課題 現代のデータ駆動型社会において、組織はデータ資産からさらなる価値を引き出す方法を模索しています。しかし、社内のデータアプリケーションを構築・デプロイすることは、従来、複雑で時間がかかるプロセスでした。開発者はインフラ管理に時間を割かれ、アプリ開発に専念できません。データガバナンスとコンプライアンス対応のためにアクセス制御の手動設定が必要です。また、アプリの共有や権限管理が他のデータ資産とは別に管理されるため、統一感のないガバナンス体験が生じます。
Databricks Apps：セキュアなデータアプリケーションを素早く構築 Databricks Apps は、これらの課題を直接解決し、社内のデータアプリケーションを簡単に構築するためのパワフルかつシンプルな体験を提供します。Databricks Apps を導入することで、組織は次のような多くの利点を得ることができます：
シンプルに構築 atabricks Appsは、アプリがDatabricks環境内で直接実行されるように構築をサポートします。開発者はVisual Studio Code やPyCharm などのツールを使いながら、データやAIモデルへシームレスにアクセスでき、アプリの開発が容易になります。Pythonフレームワーク（Dash、Gradio、Streamlitなど）を使って、データサイエンティストやエンジニアはアプリを迅速に構築・反復でき、柔軟なアプリをすぐに構築できるPythonのテンプレートも利用可能です。
「Databricks Appsのおかげで、RAGの概念実証を洗練され、ブランド化されたアプリケーションに変えることができました。私たちは、社内の豊富なナレッジベースを活用してユーザーの質問に答えるRAGシステムを構築しました。」
– Heather Gomer, SAE International
プロダクション対応と自動デプロイメント Databricks Appsは、開発者が追加のインフラを構築する必要がありません。アプリは自動プロビジョニングされたサーバーレスコンピュート上で動作するため、簡単にデプロイできます。また、業界最先端の開発プラクティスに対応しており、好みのワークフローとシームレスに統合できます。Databricksワークスペース内で直接作業する場合でも、お気に入りのIDEを活用する場合でも、Gitによるバージョン管理やCI/CDパイプラインに対応しているため、社内アプリがプロダクション対応となります。
Databricks Appsは、アプリの発見とアクセスのシンプルさも提供します。アプリをデプロイすると、開発者が簡単に共有できるユニークなURLが生成され、ユーザーは直接アプリケーションにアクセスできます。さらに、組織内のユーザーは「コンピュート」タブから「アプリ」タブを選択することで、同僚が作成したアプリを見つけて利用でき、社内でのアプリ探索が可能です。
「Databricks AppsをDevOpsプロセスにシームレスに統合することで、追加のインフラを必要とせずに、安全でプロダクション対応のフロントエンドを備えた社内アプリケーションを構築できました。これにより、新機能をユーザーに迅速にデモ・テストすることが可能になりました。」
– Lukas Heidegger, E.ON Digital Technology
組み込みのガバナンス
Databricks Appsでは、データが外部に出るのは共有を選択した場合のみです。各アプリには強力なセキュリティ対策が施されており、精密なデータ権限を確保する詳細なアクセス制御、アプリケーション間通信の安全性を確保するサービスプリンシパルの自動管理、OIDC/OAuth 2.0やSSOによるユーザー認証の自動化で、シームレスかつ安全なアクセスを提供します。
さらに、Unity Catalogのデータリネージ機能の統合により、アプリケーションのデータの出所、変換、利用状況が包括的に把握でき、データの追跡性とコンプライアンスが強化されます。この統合アプローチにより、データアプリケーションが組織のポリシーや規制要件に準拠し、チーム間でのデータ発見と活用が促進されます。
「Databricks Appsを使用することで、セキュリティおよびインフラチームとの調整を何度も省くことができ、アプリをすぐにプロダクションで関係者と共有できました。」
– Cesar Augusto Charalla Olazo, Addi
代表的なアプリパターン Databricks Appsは、次のようなさまざまな社内アプリケーションの構築に活用できます：
カスタムデータビジュアライゼーション ：動的でデータ駆動のビジュアライゼーションを作成し、ビジネスユーザーがリアルタイムでデータを探索・分析できるようにします。AIアプリ ：予測保守、顧客セグメンテーション、不正検出など、機械学習モデルを活用したアプリケーションを開発できます。セルフサービス分析 ：ビジネスユーザーが使いやすいインターフェースで複雑な分析を行えるようにし、データチームの負担を軽減します。データ品質 モニタリング ：データ品質を追跡し改善するためのカスタムツールを構築します。
「Databricks Appsを活用して、Health, Safety & Environment Intelligence Platformのユーザー向けデータインターフェースを完全に実現しました。現在、Streamlitのダッシュボードをホストし、セマンティック検索ツールや他のさまざまなダッシュボードも提供しています。」
– Lukas Heidegger, E.ON Digital Technology
「Posit（2024年Databricks Developer Tools Partner of the Year）は、組織がデータから洞察を得るためにコードファーストのツールでアプリケーションを作成する力を信じてきました。この信念が、Shiny for RやShiny for Python、Posit Connectの開発、そしてDatabricks Appsと連携して 様々なアプリケーションをサポートするきっかけとなりました。Databricksと引き続き協力し、コードファーストのツールを広く普及・アクセスしやすいものにすることを楽しみにしています。」
—Tareef Kawaf, CEO, Posit
「Plotly（2024年Databricks Customer Impact Partner of the Year）は、Databricks Appsの導入を歓迎し、ビジネスユーザーをサポートする分析のプロフェッショナルを応援します。Databricks Appsは、Databricksの顧客がPlotlyのDashオープンソースライブラリを活用して、Dash Enterpriseの提供で知られる高度なプロダクショングレードのデータアプリユースケースを簡単に利用し始めるための道を提供します。」
—Dave Gibbon, 戦略的パートナーシップ シニアディレクター, Plotly
Databricks Appsのはじめかた Databricks Apps
最初のアプリを作成するには、「+ New」に進み「Apps」をクリックします。画面の指示に従い、好きなソースコードエディタで変更を加えてデプロイしましょう！
詳細については、ドキュメン
