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データブリックスとNVIDIAが協力関係を強化、生成AI時代に向けたエンタープライズデータの高速化を実現

June 12, 2024
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データブリックス 「データインテリジェンスプラットフォーム」にNVIDIA CUDAコンピューティングを導入し、エネルギー効率と節約を強化

 

データとAIの企業であるDatabricks (以下データブリックス)は6月12日、「Data + AI Summit」で、NVIDIAとの協力関係を拡大し、データブリックスの「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」の中核にNVIDIA CUDAアクセラレーテッド・コンピューティングを導入して、データとAIのワークロードを最適化することを発表しました。

 

データ準備、キュレーション、処理のワークロードは、生成AIアプリケーションに企業データを使用するためには不可欠であり、両社の協業は、最新の「AIファクトリー」コンセプトの実現に向けたAI開発パイプラインの効率、精度、パフォーマンスを向上させるように設計されています。この広範な関係を通じて、データブリックスは 同社のデータ・インテリジェンス・プラットフォームに、NVIDIA GPUアクセラレーションのネイティブサポートを追加します。

 

今回の発表は、データブリックスとNVIDIAの協力関係に基づき、従来の機械学習(ML)モデルのトレーニング、生成AIアプリケーションの構築と展開、またはデジタルツインの最適化など、企業に豊かな体験を提供するものです。

 

データブリックスの共同設立者兼CEOであるアリ・ゴディシは、次のように述べています。

 

「NVIDIAとの継続的な協力関係の拡大により、分析のユースケースからAIに至るまで、データインテリジェンスによってもたらされるメリットをお客様にお届けできることを、嬉しく思います。 NVIDIAと協力し、各企業・組織が各自のプライベート・データに基づき独自のAIファクトリーを構築する手助けができることを楽しみにしています」

 

NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンセン・フアン氏は、次のように述べています。「データは生成AIがもたらす産業革命の燃料となるものであり、高速化されたコンピューティングによってデータ処理のエネルギー需要を削減することが、持続可能なAIプラットフォームにとって不可欠です。データブリックスは大規模データ処理のパイオニアであり、 同社のコアコンピューティングスタックにNVIDIA CUDAアクセラレーションが導入されることによって、私たちはあらゆるお客様がデータを活用して企業の生成AIを強化するための基盤を構築します」

 

「Photon」とNVIDIAによる価格性能の向上

データブリックス は、同社の次世代ベクトル化クエリエンジンである「Photon」 で NVIDIA 加速コンピューティングのネイティブサポートを開発し、お客様のデータウェアハウスおよび分析ワークロードに、スピードと効率性の向上を提供する予定です。

 

Photonは、業界トップクラスの価格性能と総所有コスト(TCO)を誇るデータブリックスのサーバーレスデータウェアハウスで「Databricks SQL」を強化します。データブリックスとNVIDIAは、本協力関係の拡大が価格性能の次のフロンティアにつながるものと確信しています。

 

NVIDIA NIMによる生成AIファクトリーの作成

COMPUTEXにおいて、データブリックスのオープンソースモデル「DBRX」が、NVIDIA NIMマイクロサービスとして利用可能になりました。NVIDIA NIM推論マイクロサービスは、生成AIモデルをアプリケーションに追加するためのシンプルで標準化された方法を提供することによって、企業の開発者の生産性を劇的に向上させるために、どこにでもデプロイできるよう完全に最適化されたビルド済みコンテナとしてモデルを提供します。

 

2024年3月に発売されたDBRXは、データブリックスのお客様とパートナー企業が利用できる全てのツールと技術を活用して、完全にデータブリックス上に構築され、開発者向けのスケーラブルなエンドツーエンドのAIプラットフォーム「NVIDIA DGX Cloud」でトレーニングされました。企業・組織は、DBRXを企業の独自データでカスタマイズして固有の高品質モデルを作成したり、参照アーキテクチャとしてDBRXスタイルのエキスパート混合(MoE)モデルを一から構築したりすることができます。

 

データブリックスのデータ・インテリジェンス・プラットフォームは、エンドツーエンドの生成AIアプリケーションの構築、評価、デプロイ、セキュリティ、監視のための、最も包括的なプラットフォームを提供します。 データブリックスの「Mosaic AI」のデータ中心アプローチによる生成AIによりお客様は、安全で正確、かつ管理された独自のデータ上で、生成AIアプリケーションを簡単に拡張できる、オープンで柔軟なプラットフォームから便益を得ることができます。

 

データブリックスのモメンタムを基に

本日の発表はデータブリックスが、Ryan Blue氏、Daniel Weeks氏、Jason Reid氏により創業されたデータ管理のスタートアップ企業であるTabular社を、戦略的に買収したことに伴うものです。 Apache Iceberg™ と Linux Foundation Delta Lake という、2つの主要オープンソースのレイクハウスフォーマットの生みの親を結集させることで、データブリックス はデータの互換性をリードし、企業・組織がデータのフォーマットによってその活用の制限を受けないようにします。データブリックスは先ごろ、製品イノベーションと戦略的パートナーシップにより、 Delta Sharingのオープン・エコシステムをさらに強化すると発表しました。

 

データおよびAI機能に対する需要の急増に後押しされ、データブリックスの2024年1月期の売上高は16億ドルを超え、前年比50%超の成長を達成しました。

 

データブリックスについて

データブリックスはデータとAIの企業です。Comcast、Condé Nast、Grammarly、そしてFortune 500の60%以上を含む世界中の10,000以上の組織が、データ、アナリティクス、およびAIを統合し民主化するために、データブリックスのデータインテリジェンスプラットフォームを利用しています。米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、世界中にオフィスを構えるデータブリックスは、Lakehouse、Apache Spark™ 、Delta Lake、MLflowのクリエイターによって創立されました。

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