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レイクハウスと Delta Lake の内部構造

September 10, 2020 Joel Minnick による投稿 in Databricks ブログ
Databricks は以前の ブログ で、企業におけるレイクハウス(LH)採用の増加状況について解説しました。このブログの内容は、技術系のオーディエンスから大きな反響がありました。多くの方がレイクハウスを次世代のデータアーキテクチャとして賞賛してくださったのですが、データレイクと何ら変わらないのではいうご意見もいただきました。そこで、Databricks のエンジニアと創業者が、データレイクとは一線を画すレイクハウスパラダイムを核とする技術的課題とソリューションについてのリサーチペーパー「Delta Lake: High-performance ACID Table Storage over Cloud Object Stores」(Delta Lake:クラウドオブジェクトストアによる高性能ACIDテーブルストレージ)を共同執筆しました。このペーパーは、大規模データベースの国際会議 VLDB2020 で受理、発表されました。リサーチペーパーの全文は こちら からダウンロードできます。 「もし私が顧客に何が欲し

データ分析と AI の活用で COVID-19 影響下の公衆衛生監視を改善

August 28, 2020 Mike Maxwell による投稿 in エンジニアリングのブログ
Databricks における公共セクター(州・地方政府)部門のリーダーである私は、米国の政府による新型コロナウイルスと COVID-19 の危機への取り組みを身近に見る機会があります。この危機に立ち向かい、命を救うために業務遂行している彼らの姿勢には常に敬服させられます。 暗いニュースが続く中、COVID-19 に関して公衆衛生機関がもたらした重要な 新たな成果の報告 もあります。米国疾病予防管理センター(CDC)をはじめとする公衆衛生部門による優れた活動は、あまりニュースの見出しになることはありませんが、実際は極めて素晴らしい成果を生み出しています。 私たちと同じように、地方自治体や州政府も、状況が変化するたびに一歩ずつ理解を深めています。早期に感染が発生した国で成功した COVID-19 対応プログラムを参考にし、公衆衛生機関はまず、重要なデータソースとして接触者の追跡の必要性を認識し、接触者追跡プログラムの実装を急ぎました。接触者追跡プログラムを導入したことで、膨大なデータが利用可能になりました。 世界的

Apache Spark™ と R によるユーザー定義関数の最適化と実用化 —ミネソタ・ツインズにおける投球シナリオのスケーリング–Part 2

序章 Part 1 では 、ミネソタ・ツインズの BOG(Baseball Operations Group)が、選手の成績をより正確に評価するために、過去 1,500 万回の投球ごとに 2 万回、合計 3,000 億回のシミュレーションを実行する必要があったことをお話ししました。BOG のアイディアはシンプルです。 過去 1,500 万回の投球から選手の成績をイメージ化できれば、各選手の分布に従った 3,000 億球のシミュレーションデータからは、より鮮明なイメージと信頼性の高い評価が得られることが想定できます。 このデータは、より多くの勝利を生み出してクラブの収益を上げることを目的とするコーチや人事の決定に影響を与えます。 データを生成・記録するスクリプトと機械学習モデルは全て R...

Delta Engine の概要

本日、Databricks は Delta Engine を発表しました。Delta Engine は、Apache Spark 完全互換のベクトル化クエリエンジンで、最新の CPU アーキテクチャに対応し、Databricks Runtime 7.0 に含まれている Spark 3.0 のクエリオプティマイザおよびキャッシング性能の最適化機能を連携させます。その相乗効果により、データレイク、特に Delta Lake で実現されたデータレイクでのクエリ性能が大幅に高速化され、 レイクハウス アーキテクチャの採用やスケーリングが容易になります。 実行性能のスケーリング...

ミネソタ・ツインズにおける投球シナリオのスケーリング - Part 1

野球の試合における統計分析 メジャーリーグベースボール(MLB)では、投球フォーム、球種や回転数などの投球内容、各選手の打球の動作に至るまで、1 回の投球当たり数十メガバイトのデータが生成されています。1 試合、1 シーズンの間に、これらのデータからいかにして実践可能な気づきを導き出すのでしょうか。2019 年度アメリカン・リーグ中地区優勝チームのミネソタ・ツインズ内の BOG(Baseball Operations Group)は Databricks を導入しています。このブログでは、BOG が Databricks を活用して膨大なセンサーデータを収集し、各投球のシミュレーションを数千回、数万回と実行し、実践可能な気づきを迅速に導き出し、選手の成績の分析やパフォーマンスの改善、競合の偵察、才能評価の改善に役立てる方法を紹介します。ミネソタ・ツインズではさらに、分析サイクルを高速化し、得られた気づきを素速くコーチ陣に伝達することで、試合中の戦略におけるリアルタイム性を高める方法を模索しており、それについても解